株式会社日本創生投資 代表取締役CEO この著者、三戸氏の肩書である。
うーん少し警戒。
会社のホームページを覗くと 経歴:ソフトバンクか、なるほど。
他の役員は?
アソシエイト:みずほ銀行出身。投資会社とは、こんな人材なのね。納得。
ところで、本書であるが、営業はいらない。
営業マンにはとっても耳の痛い言葉。 最近、会社で良く聞く言葉ではないか、
何を書いてあるのだろうと、まず手に取ってパラパラと読む。
令和の時代にも残る「ノルマ」という名の亡霊、郵便局の保険押し売り、スルガ銀行の不正融資問題、「ノルマ証券」と揶揄される野村證券。その根底にあるのは、高度経済成長期以降、日本企業が社員に課してきた、ノルマであると著者は言う。
また、営業の成果が上がらない根本的な原因は、営業戦略以前の経営戦略にある。要するに、それらの会社の経営戦略は破綻している。世界はもう「営業不要」で成功しはじめている。
テスラなどの新たな企業がそうであるように、あらゆる分野のあらゆる営業マンの業務が、テクノロジーに代替される時代はもう足元まできているのだ。
それでは、いらなくなった営業マンの行先はどこになるのか?著者は、営業マンは経営者になれと言っている。それも、小さな会社の経営者だ。
ブルーポンド戦略、すなわち、未開の大海原(オーシャン)を探し出すのではなく、狭いながらも自分だけの価値のある池(ポンド)を見つける。もしくは創り出す戦略。
営業マンが経営者となり、他社の模倣を避け、戦わずして勝ちに行く戦略が有効だと。
◎日本の企業でノルマと言う言葉は、何の違和感もなく、日常的に使われている。しかし、そこから生まれる企業の不正、コンプライアンス違反は、大きな社会問題を生んでいる。
では、ノルマと言う言葉は悪か?営業マンにとって、売り上げが伸びることはとても重要なことだ。その売り上げの伸びは営業マンの頑張りにあるのではなく、経営戦略が全てである、よって、そんな、旧態依然の企業はやめて、営業マンはその能力を生かした、小さな企業の経営者になるべきだ、と著者は主張する。
そして三戸さんもそうゆう、経営者の一人として成功した人なのだ。 今の企業で、ノルマに追われ、失望しているサラリーマン達よ、たまには、こんな本も読んで、新たな道に踏み出してみるのも、いいかもしれない。
たぶん、この本を手にする人は、そんなこともすでに、考えている人なのだろうけど。幸運を祈る。
春の桜を見に行って、桜の周りの花に感動。丁寧な仕事。