たびとらの本と旅

おすすめの本と印象に残った旅の写真を紹介

2019-01-01から1年間の記事一覧

農業新時代ネクストファーマーズの挑戦 川内イオ 著  日本の農業を明るくしたい

日本の農業の現状は危機的だ。 若者は自然相手でもうけの少ない今の農業を継ごうとはしないだろう。 日本の食料自給率は37%、海外からの輸入に頼っているのが現状だ。 本書には、そんな農業に新しい未来を期待させる、農業のイノベーター達が紹介されている…

残酷な進化論 更科 功 著 不完全な人間、人の進化

私達人間は、人が進化の頂点と考えてしまいがちだ。 私達と進化の利害関係は、しばしば一致しない。 恐竜の方が鳥類より優れた肺を持っている。 生物は、その時々の環境に適用するように進化するけれども、絶対的な高みに向かって進歩していくわけではない。…

フリーズする脳 思考が止まる 言葉に詰まる 築山 節 著 脳は使うことで元気になる

管理職になったり、定年を迎えて 退職した人が急に、その能力を発揮できなくなったり、ボケてしまう話を聞いたりする。 その大きな要因は脳の使い方が変化したことにある。 生活が単純化されることによって、今まで雑多なことを含めてバランス良く使われてい…

立て直す力 上田紀行 著 人生の一番大事なもの

この生きにくい社会の中で、すべての科目で満点を取るという発想こそが、生きる意味を遠ざけています。 他者の評価は抜きにして、どの分野で自分は大きな満足を感じるのかを軸にして考えるべきなのです。 スリランカで植林をしている日本人のおじいさんは語…

古典つまみ読み 古文の中の自由人たち は古典初心者にもおもしろい

高校時代に古典を無理やり読んだ記憶が、みんな あるでしょう 。 作者:武田博幸さんは 予備校の講師を65歳までしていた経歴を持つ。 自分が読んで、古文の中に出てくる自由人に、面白さを見つける。 ●「枕草子」では、「好き者」若き貴公子の早朝の様子に …

これからの農業論 農業を株式会社化するという無理 内田樹 養老孟司他

地方で農業をやり始める若者が増えていると聞く。 彼らが農業に求めているものは、何だろう ? 今の企業では得られない、大地に根差しためぐみだと思う 。 トウモロコシは店の缶詰では得られない、甘みが 脳を刺激する。 あたりまえの感動は人生を豊かにする…