たびとらの本と旅

おすすめの本と印象に残った旅の写真を紹介

夫婦関係に悩んでいる人が、離婚する前に読んだ方がいいかも。「困難な結婚」内田樹

内田樹さんの本は、自分自身が疑問に感じて、悩んでいる時に、かろやかに見えるが、その問題の本質を見抜いて、自分の深いところの考えに、適度な刺激とアドバイスを与えてくれる。 この本は、これから結婚しようとする、若者だけでなく、すでにパートナーと…

台風の夜に読むと、とっても怖くなった。「プーチン政権の闇」林 克明(Masaaki)

ウクライナ戦争が続く中で、なんで、人間はこんな悲惨な結果しか生まない戦争を続けるのだろうか。 その中心人物である、プーチンがどのような理由で、この戦争へ突入したのか そこに、興味があった。 プーチンがチェチェンの戦争で、政治的な基盤を作り、ウ…

奄美自然観察の森で、ルリカケス・アカショウビンに会う

龍郷町の山の中にある、奄美自然観察の森に行ってみる。 奄美自然観察の森 この設備は、コロナの影響もあり、事務室は閉じられていた。 駐車場には、車2台、バイク1台が停車していて 公園では、子供たちの遊ぶ声が聞こえていた。 遊具があるようだが、地図が…

奄美の夜は、赤い夕日に始まり、奥深い森の中で、かわいい生き物達に出会う。(アマミノクロウサギ)

アマミノクロウサギに会いたい。 奄美に来た人は、誰もが一度は見てみたい動物の一つではないか、 奄美の森は深く、未知の生物世界にあふれている。 大浜海岸の夕日。多くの人々が、美しい夕日を見に集まっていて、予想はしていたが、 少し驚いた。中には、…

加計呂麻島の美しい海は、戦争の歴史とともにある。

加計呂麻島へ行ってみたい。奄美に来てから、なんとなくそう思っていた。 加計呂麻の美しい海と、寅さんの家、昔ながらの暮らし そんな島を訪問してみたい、と思っていた。台風が過ぎた次の日曜日 台風の過ぎ去った後に、島の日帰り旅行を決行した。 加計呂…

船越海岸には、美しいビーチに封印された悲しい歴史が、ひっそりと残されていた。對馬丸の慰霊之碑

船越海岸は、名瀬から約50kmの距離。車で1時間30分はかかる。大和村を通り、宇検村の西の端にあたり、山を越えると枝手久島がすぐそばだ。 海岸線は、アップダウンの多い、山道を通る。 大和村の海岸線を走ると、徳浜の断崖という、名所がある、トンネル手前…

土盛海岸は最高のシュノーケルポイント

2つの台風が過ぎた、山の日。 昨日は、東京オリンピックの閉会式。選手の活躍はすばらしかった。政治抜きで。 久しぶりの快晴、奄美の天気は変わりやすい、特に8月は台風が常に発生して、 天気が良い休日は、半分かも、とにかく泳げる天気の日は、海に行くこ…

天気のいい日は屋鈍海岸へ

奄美大島は広い、屋鈍海岸へは名瀬から約62km, 車で走って、1時間半もかかる、国道58号線を南へ走り、宇検村の西の端へ走って行く。奄美大島は島と思っていても、ドライブの距離は結構あるのだ、今は立派なトンネルが何本もできて、楽なドライブだけど、昔は…

奄美大島の海はやっぱり感動的だった。

奄美大島に来て、1カ月になろうとしている。島の時間はゆっくりと流れていて、 都会の時間に慣れていた自分には、ぼんやり過ごす時間に流されながら、気持ちよさの一方で、不安さえ感じることとなった。まずは焦ることなく、日々をおくることが大事と思う。 …

女と男なぜわかりあえないのか、はわかったとしても永遠のテーマだ。

橘玲さんの「女と男なぜわかりあえないのか」を読む。 世の中には、女と男がいて、男にとって女は理解できない生き物で、女は男がわかっているようで、つまらない男に騙される。 これは、お互いに相手を理解することができないことによるのだが、 科学的に、…

生物は「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」を繰り返し生き残ってきたんですね。

池上彰が聞いてわかった生命のしくみ 池上彰さんが、東工大で生命科学を学ぶ、というこの本 生物は、高校生の時以来、ほとんど勉強してこなかった、私にとって、とっても興味深い内容で、おもしろかった。 「ウイルスは生物ですか?」 新型コロナウイルスが…

橋本治さんは今でも私の中で生きている。「負けない力」を再読する。

私の中で、橋本治という作家は、大学生の頃から、もっとも影響を受けた作家のひとりである。 橋本さんは本当に天才だと思って、いつも本を読んでいるのだが、 その内容は、いつも、なんでもない、身近なことばから、始まるのであるが、 そこからの展開は、独…

日本人が公演や会議などで、質問しない、本当の理由。

私達は、公演や、会社の会議で発表者が 「何か質問はありませんか?」と出席者へ質問を促す時。 殆どの場合、沈黙の時間が流れることを、頻繁に経験しているだろう。 それは、なぜだろう。日本人はシャイな性格な人が多く、多くの人の前で、しゃべることが慣…

山中教授のコロナに関する記事をあらためて読んでみる。

山中伸弥 教授は、 日本のコロナの現状・情報発信に対する懸念から、専門家として、何か自分にできることはないかと、自身のblogを立ち上げ、 正しい情報を発信し続けている。 私も、テレビやツイッター、ネットニュースを見ながら、政治家やタレント、専門…

ヒトがいまあるのはウイルスのおかげ! 武村正春 著 役に立つウイルス、かわいいウイルス、創造主のウイルス

新型コロナウイルスについては、昨日、緊急事態制限が5月末まで延長されることに決まった。 日本じゅう、自粛ムードの中、経済の落ち込み・医療崩壊・感染者への差別・マスク不足など、新型コロナ関連の問題が噴出。テレビもSNSもその話題でいっぱいである。…

科学的人生論 武田邦彦 著

5月1日連休の前半、自分の本棚を整理しながら、 読みかけの本を取り出すと、ついつい面白くなって、最後まで読んでしまったので、ついでに紹介します。 武田邦彦氏は、ホンマでっかで結構、言いたいことを言って、テレビ的にはとっても有名な先生の一人。 東…

本物の思考力 出口治明 著

出口氏はライフネット生命会長 だ。 京都大学卒業、日本生命に入社、2008年ラフネット生命保険㈱を開業、「全世界史」「世界史としての日本史」など歴史の知識も専門家なみで、多くの著書を持つ。 この本は、日本社会全体が、思い込みや固定観念にとらわれて…

この感染症が人類を滅ぼす 奥田研爾 著

この本を手にとったのは、 やはり、新型コロナウイルスが全世界に猛威を振るう今。 感染症とは何か?感染症に対して、私達はどのように対処していくべきか? ということを知りたくて、大型書店の専門書コーナーで立ち読みをして、読みやすそうだなと思って購…

知的再武装 60のヒント 佐藤優、池上彰 対談書

日本で一番、売れる本を多く出版している2人の対談 正直言って、この2人は、超驚異的なスピードで本を出している、人気作家ではないだろうか。 この二人が、45歳が人生の折り返し地点だ。そこまでに何ができるのか。その年齢から何をすべきなのか?語り合っ…

感染症パニックを防げ! リスク・コミュニケーション入門 岩田健太郎 著

この本は2014年11月20日 初版が発行されている。 きっかけは、2014年に発生したエボラ出血熱とデング熱の流行を受けて、医療従事者と一般向けに、リスク・コミュニケーションについてまとめたものとある。 おりしも、現在、2020年 新型コロナウイルスが全世…

営業はいらない 三戸政和 著

株式会社日本創生投資 代表取締役CEO この著者、三戸氏の肩書である。 うーん少し警戒。 会社のホームページを覗くと 経歴:ソフトバンクか、なるほど。 他の役員は? バイスプレジデント: 野村証券出身、うーん。 アソシエイト:みずほ銀行出身。投資会社…

インフルエンザなぜ毎年流行するのか  岩田健太郎 著 (2018年11月初版)

今年は、新型コロナウイルスで世界中がパニックに陥る中、日本でも、すでに感染者数9千8百人(死者数 208人 2020年4月18日)を超えている。 世界の感染者数は220万人(死者数15万人 4/17)となっており、このウイルスの感染力の大きさは今までに経験したこと…

ウソつきの構造 法と道徳のあいだ  中島義道 著

世の中のニュースに対して、自分は何を信じたらいいのだろうかと、迷ったときに 哲学者の言葉ほど響くものはないかもしれない。 著者は、「哲学塾カント」を主宰する哲学博士。 氏の著書を読むと、近所にいたらとっても付き合いたくないタイプの個性的な人間…

地学ノススメ 日本列島のいまを知るために 鎌田浩毅 著

2011年に発生した東日本大震災は、頻繁に「想定外」と言う言葉で語られる。 マグニチュード9という巨大地震により2万人近い犠牲者が出ることは、地学者にとっても想定外に大きな被害だった。 一方で、「3.11」から5年が過ぎた2016年4月に発生した、熊本地震…

ケーキの切れない非行少年たち いじめ、性犯罪、殺人、児童虐待、その背後にあるのは認知のゆがみだ。 宮口幸治 著

この本の題名がいい。 まず、手に取って何が書いてあるのか、ぱらぱらと読んでしまう、黄色の新書版。 それだけで、この本のPR効果は成功していると思う。 宮口氏の専門は、児童精神科医。 ある少年との出会いが人生の方向を変えることになる。 その少年は性…

読みたいことを書けばいい 人生が変わるシンプルな文章術 田中泰延

田辺聖子先生は、いつもこう言った 。 「書けば、人生ななんか、ある日、パッと変わるんや」 書くことは、生き方の問題である。 人間はだれしも孤独だ。書くことは孤独と向き合うための「手なぐさみ」かもしれない。孤独の本質とは、ひとりであるということ…

道なき未知  森博嗣 著

この本の題名はおしゃれだ。 そして、この本は 森博嗣さんが若者向けに書いた、応援歌のようでもある。 なにをしても上手くいかない、と悩んでいる人は、ほとんどの場合「道」を探している。 成功するとそこに道ができるけれど、それは、他の人が通っても成…

金のなる人 成毛 眞 著

この本は、金色の新書版。 いかにも、これからお金もうけしたい人が、成毛さんの独創的な叱咤激励に自分を奮い立たせるための、啓蒙書。 この類の本は巷にあふれ、貧乏人のあこがれが、著者となる作家の懐をますます、潤わせるのだと思わせる。 ただ、そんな…

面白いとは何か?面白く生きるには? 森博嗣 著

森博嗣さんは、変わっている。 たぶん、近所にいたら、趣味の電車を一人で、こつこつ作っている、変わったおじさんだろう。 世の中には、こんな変わった人がいて、そうゆう人のほうが、人生を面白く生きているということなのだろう。 一人で楽しめる趣味は「…

直観を磨く 深く考える七つの技法 田坂広志 著

「橋のデザインを考えるな、河の渡り方を考えよ」 橋の設計という解決方法が壁に突き当たるならば、本来の課題が何であったかに回帰し、それが「河を渡ることである」と再認識することで、様々な解決法が頭に生まれるだろう 。 ある一つの解決方法が、壁に突…